「マルチステークホルダー方針」

 

当社は、企業経営において、株主にとどまらず、従業員、取引先、顧客、債権者、地域社会をはじめとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要となっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働に取り組んでまいります。

その上で、価値協創や生産性向上によって生み出された収益・成果について、マルチステークホルダーへの適切な分配を行うことが、賃金引上げのモメンタムの維持や経済の持続的発展につながるという観点から、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、以下の取組を進めてまいります。

1.従業員への還元

当社は、経営資源の成長分野への重点的な投入、従業員の能力開発やスキル向上等を通じて、持続的な成長と生産性向上に取り組み、付加価値の最大化に注力します。その上で、生み出した収益・成果に基づいて、「賃金決定の大原則」に則り、自社の状況を踏まえた適切な方法による賃金の引上げを行うとともに、それ以外の総合的な処遇改善としても、従業員のエンゲージメント向上や更なる生産性の向上に資するよう、人材投資を中心に積極的に取り組むことを通じて、従業員への持続的な還元を目指します。

 

当社の長期ビジョンである「全てのステークホルダーの幸せ向上」の達成には、当社最大の財産である従業員の満足度や技術力向上を通じた「人的資本の価値向上」が最重要であると考えております。具体的な取組として、採用活動及び採用広報に関する有効な施策を検討する「採用・広報」、人事制度や給与基準・各種手当等の見直しを検討する「制度・環境改善」、作業効率化ツールの導入や業務内容の見直し及び改善を検討する「作業効率改善」、従業員の技術力向上や新人・若手層の早期戦力化を検討する「新人財育成」の各種プロジェクトを推進することで、未来の財務・非財務資本につなげるべく注力してまいります。

具体的な取組として、「新人財育成」プロジェクトを中心に検討を重ねた結果、2023年9月より、人材教育の品質向上と新人・若年層の早期戦力化を目的とした技術研修センターの建設に着手いたしました。現在、当社グループは全国に営業展開を実施しており、地域毎の顧客特性や取扱う機器等、仕事内容で細かい部分が異なります。そこで、各地域の従業員が集合し、病院・工場等の実際の現場に近い環境で実践的な研修を実施することで、技術力の底上げと安全意識の向上を図るとともに、従業員間の交流を深める情報交換の場としても活用していきます。また、2025年4月より新入社員が基礎的な技術を身に付けた上で配属され、スムーズに実務へ臨めるよう、新入社員向け研修の実施も予定しております。多くのお客様に、より一層の高品質サービスをご提供できますよう、引き続き人的資本の価値向上に取り組んでまいります。

 

 

2.取引先への配慮

当社はパートナーシップ構築宣言の内容遵守に、引き続き、取り組んでまいります。

 

  • パートナーシップ構築宣言の登録日:2023年3月6日

3.その他のステークホルダーに関する取組

当社は、「全てのステークホルダーの幸せ向上」を長期ビジョンとして、経営理念である「お客様に安心感を与える最適な環境を維持するために、技術力と人的資源を結集させ、高品質サービスを提供する」に基づき、社会全体の価値向上を目指しております。
※具体的な取組等については、以下のURLからご確認をお願いいたします。

 

  1. 「2019中期5ヵ年経営計画」

  【https://www.nikku.co.jp/ja/ir/strategy/plan.html

 

  1. 「プロジェクト座談会~人的資本の価値向上に向けて~」

  【https://www.nikku.co.jp/ja/ir/strategy/special2.html

 

  1. 「新任取締役座談会~持続可能な企業価値向上に向けて~」

  【https://www.nikku.co.jp/ja/ir/strategy/special3.html

 


これらの取組の着実な推進により、中長期的な当社の成長とそれに伴う付加価値創出力を強化することで、お客様の事業活動における持続可能性に寄与し、ひいては社会全体の価値向上、持続可能な「全てのステークホルダーの幸せ向上」に繋げてまいります。

 

 


2024年4月1日

日本空調サービス株式会社 代表取締役社長 依藤 敏明