日本空調グループは、1964年に創業しました。トラブル発生時の対応が主な業務であった当時の空調設備サービス業界に、故障・事故を未然に防ぐ「予防保全」の概念をいち早く持ち込み、事業化を図りました。以来、空調のみにとどまらず、電気、給排水、衛生等を含めた建物の設備システム全般に業務領域を拡大し、「総合建物設備メンテナンス企業」として迅速かつ高品質なサービスを提供しています。
 

当社グループの特長は、「PM:定期保守・メンテナンス」「FM:常駐保守管理」「RAC:リニューアル工事」の3つの事業部門によって包括的なサービスをワンストップで提供できることです。また、環境負荷低減に貢献する施設運営の省エネルギー化提案や、丁寧なヒアリングによる課題解決にも定評をいただき、一度ご契約いただいたお客様とは長くお付き合いさせていただいています。

私は、これらを実現できる理由として、次の3つの強みを認識しています。1つ目は厳しい管理が求められる特殊な環境を有する施設にも対応できる「高度な技術力」、2つ目は独立系企業だからできる「メーカーフリーの対応」、3つ目は全国に営業拠点を持つ「サービスネットワーク」です。現在、半世紀以上に渡って培った質の高い技術サービスを活かし、アジア全域を経済圏として捉えた海外展開も進めています。
 

当社グループは、「お客様の事業活動のサステナビリティに寄与し、社会全体の価値向上を図る」ことをパーパス(存在意義)とし、「サステナブルな全てのステークホルダーの幸せ向上」を長期ビジョン(ありたい姿)として掲げています。ビジョン実現に向けて、「人財が事業の源泉であり資本」という考えのもと、人的資本経営に注力しています。特に、人財の確保とエンゲージメントの向上、従業員の技術力向上は、当社グループの競争優位性を維持・向上させるための重要なテーマです。従業員との積極的なコミュニケーションを通じてビジョンを共有し、仕事へのモチベーションを高め、能力を最大限に発揮できる環境づくりを進めています。
 

また、当社グループの付加価値創出力を更に  向上させるため、自家消費型太陽光発電事業による製造工場等への省エネルギー提案のサービス拡充、バリデーションサポートや新たな空間除染手法(2023年に特許を取得)による医薬・医療施設等への新規開拓、海外事業の強化を加速させていきます。
 

今後も、建物設備メンテナンスを通じて、常に建物設備を最適な状態で稼働させ、お客様の事業活動のサステナビリティに貢献すること、また、それによって地球環境負荷の低減に貢献したいと考えています。

 

2025年6月
日本空調サービス株式会社
代表取締役社長