2024年3月期第3四半期 経営成績等の概況

経営成績の概況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、供給制約の緩和や新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により持ち直しており、物価高や生産活動の停滞などによる影響から一部に足踏みもみられますが、緩やかに回復しております。先行きについては、世界的な金融引締めや中国における不動産市場の停滞に伴う影響が懸念され、物価上昇等による景気の下振れリスクをはらむ状況となっております。


このような経済環境の中、ビルメンテナンス業界においては、省エネや省コストに加え、病院での手術室の無菌化や院内感染の防止、製薬工場や再生医療研究所等でのバリデーションサポートといった高度な技術力に対し関心が高い一方で、施設の維持管理コストの見直し意識の高まりが強くなっている状況です。

 

当社グループにおいては、サービスを提供する現場でのお客様との接点を最重要視し、当社のノウハウを活かした「設備及び環境診断・評価」「ソリューション提案(省エネ・省コスト提案、環境改善提案)」を通じてお客様の潜在ニーズの掘り起こしに努め、お客様の事業活動におけるサステナビリティに寄与すべく、新規物件の獲得や既存契約の維持に取り組んでまいりました。


この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は39,617百万円(前年同期比12.5%増)、営業利益は2,367百万円(同61.5%増)、経常利益は2,565百万円(同56.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,675百万円(同64.8%増)となりました。


なお、当社グループは、建物設備のライフサイクルに合わせて、メンテナンスサービスとリニューアル工事とを一体化した事業活動を展開しており、当該事業以外の事業について重要性が乏しいことから、報告セグメントを単一としております。

 

財政状態の概況

(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は23,550百万円となり、前連結会計年度末に比べ104百万円増加しました。これは主に棚卸資産が1,516百万円、現金及び預金が663百万円、電子記録債権が136百万円、流動資産のその他が62百万円それぞれ増加し、受取手形・完成工事未収入金等が2,280百万円減少したことなどによります。

 

固定資産は15,312百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,197百万円増加しました。これは主に建設仮勘定が774百万円、投資有価証券が425百万円それぞれ増加したことなどによります。

 

この結果、総資産は38,863百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,301百万円増加(3.5%増)しました。

 

 

(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は11,773百万円となり、前連結会計年度末に比べ464百万円減少しました。これは主に支払手形・工事未払金等が960百万円、未払費用が512百万円それぞれ減少し、短期借入金が540百万円、流動負債のその他が467百万円それぞれ増加したことなどによります。

 

固定負債は4,297百万円となり、前連結会計年度末に比べ679百万円増加しました。これは主に長期借入金が443百万円増加したことなどによります。

 

この結果、負債合計は16,071百万円となり、前連結会計年度末に比べ215百万円増加(1.4%増)しました。

 

 

(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は22,792百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,086百万円増加(5.0%増)しました。


この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の56.8%から57.6%となりました。