2025年3月期 第3四半期 経営成績等の概況

経営成績の概況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに回復しております。鉱工業生産は、在庫調整の進展を背景に電子部品・デバイスが回復したことから増産となった一方で、台風や地震等の自然災害による工場停止、折からの認証不正問題等の影響から、増産と減産を繰り返しており一進一退の状態から抜け出せずにいます。個人消費は、物価高の影響で一部に弱い動きがみられるものの、持ち直しております。


このような経済環境の中、ビルメンテナンス業界においては、省エネや省コストに加え、病院での手術室の無菌化や院内感染の防止、製薬工場や再生医療研究所等でのバリデーションサポートといった高度な技術力に対し関心が高い状況です。


当社グループにおいては、サービスを提供する現場でのお客様との接点を最重要視し、当社のノウハウを活かした「設備及び環境診断・評価」「ソリューション提案(省エネ・省コスト提案、環境改善提案)」を通じてお客様の潜在ニーズの掘り起こしに努め、お客様の事業活動におけるサステナビリティに寄与すべく、新規物件の獲得や既存契約の維持に取り組んでまいりました。


この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は44,187百万円(前年同期比11.5%増)、営業利益は2,658百万円(同12.3%増)、経常利益は2,877百万円(同12.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,843百万円(同10.1%増)となりました。


なお、当社グループは、建物設備のライフサイクルに合わせて、メンテナンスサービスとリニューアル工事とを一体化した事業活動を展開しており、当該事業以外の事業について重要性が乏しいことから、報告セグメントを単一としております。

財政状態の概況

(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は25,269百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,117百万円減少しました。これは主に受取手形・完成工事未収入金等が3,210百万円減少し、棚卸資産が1,200百万円、現金及び預金が456百万円、電子記録債権が404百万円それぞれ増加したことなどによります。固定資産は19,560百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,998百万円増加しました。これは主に建物及び構築物(純額)が2,157百万円、土地が1,037百万円、投資有価証券が603百万円それぞれ増加し、建設仮勘定が850百万円減少したことなどによります。

 

この結果、総資産は44,830百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,881百万円増加(4.4%増)しました。

 

(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は13,423百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,069百万円減少しました。これは主に支払手形・工事未払金等が1,375百万円、未払法人税等が379百万円それぞれ減少し、電子記録債務が568百万円、1年内返済予定の長期借入金が469百万円それぞれ増加したことなどによります。固定負債は6,394百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,150百万円増加しました。これは主に長期借入金が1,933百万円増加したことなどによります。

 

この結果、負債合計は19,818百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,080百万円増加(5.8%増)しました。

 

(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は25,012百万円となり、前連結会計年度末に比べ800百万円増加(3.3%増)しました。

 

この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の55.5%から55.0%となりました。