2024年3月期第2四半期 経営成績等の概況
経営成績の概況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、既往の資源高の影響などを受けつつも、供給制約の影響の緩和や、新型コロナウイルス禍での経済活動に対する制約の解消を背景とした個人消費の持ち直しにより、緩やかに回復しております。
一方で先行きについては、海外経済の回復ペース鈍化による下押し圧力の影響、物価上昇によるコストの増加や需要の減少、人手不足による人件費増加が懸念され、依然として不透明な状況となっております。
このような経済環境の中、ビルメンテナンス業界においては、省エネや省コストに加え、病院での手術室の無菌化や院内感染の防止、製薬工場や再生医療研究所等でのバリデーションサポートといった高度な技術力に対し関心が高い一方で、施設の維持管理コストの見直し意識の高まりが強くなっている状況です。
当社グループにおいては、サービスを提供する現場でのお客様との接点を最重要視し、当社のノウハウを活かした「設備及び環境診断・評価」「ソリューション提案(省エネ・省コスト提案、環境改善提案)」を通じてお客様の潜在ニーズの掘り起こしに努め、お客様の事業活動におけるサステナビリティに寄与すべく、新規物件の獲得や既存契約の維持に取り組んでまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は24,130百万円(前年同期比10.3%増)、営業利益は1,123百万円(同66.7%増)、経常利益は1,278百万円(同55.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は776百万円(同67.8%増)となりました。
なお、当社グループは、建物設備のライフサイクルに合わせて、メンテナンスサービスとリニューアル工事とを一体化した事業活動を展開しており、当該事業以外の事業について重要性が乏しいことから、報告セグメントを単一としております。
財政状態の概況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は21,293百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,152百万円減少しました。これは主に受取手形・完成工事未収入金等が4,271百万円減少し、現金及び預金が1,036百万円、棚卸資産が829百万円それぞれ増加したことなどによります。
固定資産は15,192百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,077百万円増加しました。これは主に建設仮勘定が602百万円、投資有価証券が490百万円それぞれ増加したことなどによります。
この結果、総資産は36,486百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,074百万円減少(2.9%減)しました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は10,312百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,924百万円減少しました。これは主に支払手形・工事未払金等が1,912百万円減少したことなどによります。
固定負債は3,765百万円となり、前連結会計年度末に比べ147百万円増加しました。
この結果、負債合計は14,078百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,777百万円減少(11.2%減)しました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は22,408百万円となり、前連結会計年度末に比べ702百万円増加(3.2%増)しました。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の56.8%から60.3%となりました。