2025年3月期 第2四半期(中間期)経営成績等の概況
経営成績の概況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、持ち直しの動きに足踏みもみられますが、緩やかに回復しております。台風や地震等の自然災害による工場停止、折からの認証不正問題等の影響で自動車の景況感は悪化が続いたものの、電子部品・デバイスは、半導体需要の改善を背景に持ち直しております。個人消費は、実質総雇用者所得改善に伴う内需の回復が寄与し、一部に足踏みが残るものの、持ち直しの動きがみられます。一方で先行きについては、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクが懸念され、依然として不透明な状況となっております。
このような経済環境の中、ビルメンテナンス業界においては、省エネや省コストに加え、病院での手術室の無菌化や院内感染の防止、製薬工場や再生医療研究所等でのバリデーションサポートといった高度な技術力に対し関心が高い状況です。
当社グループにおいては、サービスを提供する現場でのお客様との接点を最重要視し、当社のノウハウを活かした「設備及び環境診断・評価」「ソリューション提案(省エネ・省コスト提案、環境改善提案)」を通じてお客様の潜在ニーズの掘り起こしに努め、お客様の事業活動におけるサステナビリティに寄与すべく、新規物件の獲得や既存契約の維持に取り組んでまいりました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は26,930百万円(前年同期比11.6%増)、営業利益は1,791百万円(同59.6%増)、経常利益は1,883百万円(同47.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,178百万円(同51.7%増)となりました。
なお、当社グループは、建物設備のライフサイクルに合わせて、メンテナンスサービスとリニューアル工事とを一体化した事業活動を展開しており、当該事業以外の事業について重要性が乏しいことから、報告セグメントを単一としております。
財政状態の概況
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は23,952百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,434百万円減少しました。これは主に受取手形・完成工事未収入金等が5,004百万円減少し、現金及び預金が1,772百万円、棚卸資産が756百万円それぞれ増加したことなどによります。固定資産は18,301百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,739百万円増加しました。これは主に土地が1,029百万円、建物および構築物(純額)が719百万円それぞれ増加したことなどによります。
この結果、総資産は42,254百万円となり、前連結会計年度末に比べ694百万円減少(1.6%減)しました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は11,010百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,482百万円減少しました。これは主に支払手形・工事未払金等が1,660百万円、未払費用が653百万円、電子記録債務が544百万円それぞれ減少したことなどによります。固定負債は6,433百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,189百万円増加しました。これは主に長期借入金が2,108百万円増加したことなどによります。
この結果、負債合計は17,443百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,293百万円減少(6.9%減)しました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は24,810百万円となり、前連結会計年度末に比べ598百万円増加(2.5%増)しました。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の55.5%から57.9%となりました。