日本空調グループのパーパスは、建物設備のメンテナンスを通じて、「お客様の事業活動のサステナビリティに寄与し、社会全体の価値向上を図ること」です。建物設備は経年劣化によってインプット(使用エネルギー)に対するアウトプット(能力)が減少します。この能力ダウンによるコストを小さくすることが、当社グループの提供価値だと考えています。
当社グループは「2026中期4ヵ年経営計画」のなかで、「人的資本の強化」と「総合技術力の再構築」を重要な課題と位置づけ、持続的な成長に向けた取り組みを推進しています。特に、従業員を「最大の財産」であり「事業活動の源泉」と捉え、エンゲージメントとリクルーティングの拡充を重視した人的資本経営に注力しています。
「人的資本の強化」については、最重要ステークホルダーである従業員のパフォーマンスを最大化させるため、「エンゲージメントスコア※175pt以上の実現」をKPIとして設定し、2024年・2025年・2026年3月期に続き、2026年4月に全正社員を対象として、平均5.2%(定期昇給及び役職手当等改定含む)の給与水準の引き上げを実施いたしました。また、組織の多様性と活力を高めるため、「従業員純増数+100名/年の実現」や「正社員における女性社員比率17%の実現」を目標に掲げ、福利厚生の充実や働き方改革を推進し、誰もが安心して長く働ける環境づくりを進めています。
高品質なサービスの中核となる「総合技術力の再構築」については、「コア技術力指数※2CAGR3%以上の実現」をKPIに設定しています。2025年4月に本格稼働した技術・研修センターを活用し、新人・ベテランを問わず、現場対応能力から提案・管理能力に至る技術力の更なる向上を図っています。
さらに、当社グループがお客様の事業活動のサステナビリティ向上を目指すうえで、気候変動に関わるリスクへの対応は急務です。2024年4月から各種気候変動イニシアティブへの対応を本格化させ、TCFD提言に基づく情報開示を開始しました。そして、2030年度に向けた温室効果ガス削減目標(2023年度を基準年とし、Scope1およびScope2を42%削減、Scope3を25%削減)が科学的な根拠に基づいたものであると評価され、2025年度に、SBTイニシアティブ(SBTi)より「SBT(Science Based Targets)」の認定を取得いたしました。あわせて、新たに「環境方針」を含む「サステナビリティ方針」を策定し、気候変動への取り組みを経営の重要課題として全社的に加速させています。
地球環境負荷の低減に向けては、お客様の事業活動を支える省エネルギー提案を強化しています。特に「2026中期4ヵ年経営計画」においては、病院及び研究施設、製造工場等といった「特殊な環境を有する施設」の環境改善・省エネニーズへの傾注を掲げました。高度な技術力と専門知識が求められるこの領域において当社の強みを最大限に発揮し、お客様の課題解決と地球環境の保全に深く貢献してまいります。
また、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現するためには、「コーポレートガバナンスの充実」が必須であると捉えています。そのため、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定、内部統制システムの強化、コンプライアンスの遵守に取り組んでいます。
人的資本経営を核として、常に質の高い技術サービスを提供し、お客様の事業活動のサステナビリティに寄与することで、社会的価値の創造を目指します。これらの取り組みを通して、お客様、従業員、株主、地域社会、そして将来世代を含む全てのステークホルダーの幸せ向上を追求していきます。
- エンゲージメントスコア…エンゲージメント(組織や仕事に対し貢献意識を持ち、主体的に参加しているか)の計測を目的とした数値。
- コア技術力指数…中長期的に本業を成長させる上で重要な位置付けとなる公的資格にて算出(技術系公的資格取得数×資格点数÷技術系従業員数)する数値。
2026年5月
日本空調サービス株式会社
代表取締役社長