このページでは、ビルメンテナンス業界の市場規模や、当社が「特殊な環境を有する施設」に注力する理由、当社の競合優位性等についてご紹介します。

国内市場規模

拡大する既存施設の設備管理市場

当社の主な事業領域は、既存施設の設備管理です。施設の老朽化やインフラの長寿命化に伴い、メンテナンスのニーズは年々高まっています。


2025年12月に㈱矢野経済研究所が公表した調査結果によると、2024年度の国内ビル管理市場規模(元請金額ベース)は、約5.1兆円(前年度からの増減率6.9%)と推計されています。

 

建物が存在し続ける限り、メンテナンスの仕事はなくなりません。短期的には飛躍的な成長は難しいものの、安定的かつ着実な成長が見込まれる市場です。

  • ビル管理市場には、一般清掃、設備管理、保安警備業務等の受託サービスを対象として市場規模が算出されています(ビル管理事業者が請け負う修繕工事、改修工事、リニューアル工事等の周辺業務を含む)。当該事業者の異業種における売上高は含みません。
ビル管理市場規模推移
ビル管理市場規模推移(建物使途別:非住宅分野のみ抜粋)

(単位:10億円)

2019

年度

2020

年度

2021

年度

2022

年度

2023

年度

2024

年度

 非住宅

4,124.8

4,080.1

4,184.5

4,411.5

4,642.2

4,962.5

   前年度からの増減率

6.8%

-1.1%

2.6%

5.4%

5.2%

6.9%

  事務所ビル

933.2

919.4

946.0

994.5

1,050.1

1,123.0

  前年度からの増減率

6.6%

-1.5%

2.9%

5.1%

5.6%

6.9%

  店舗・商業施設

783.2

772.2

788.4

829.7

869.3

926.8

  前年度からの増減率

6.3%

-1.4%

2.1%

5.2%

4.8%

6.6%

  医療・福祉施設

423.6

424.1

439.4

467.9

496.0

532.2

  前年度からの増減率

8.4%

0.1%

3.6%

6.5%

6.0%

7.3%

  学校施設

424.1

411.9

413.2

427.4

441.8

463.7

  前年度からの増減率

5.1%

-2.9%

0.3%

3.4%

3.4%

5.0%

  工場・作業所

409.2

401.0

407.6

428.3

447.0

476.1

  前年度からの増減率

5.6%

-2.0%

1.6%

5.1%

4.4%

6.5%

  • 元請金額ベース2025年度は予測値
  • ビル管理事業者が請け負う修繕工事、改修工事、リニューアル工事等の周辺業務を含む

出典:㈱矢野経済研究所「ビル管理市場に関する調査(2020年)~(2025年)」のプレスリリースをもとに作成

特殊な環境を有する施設における事業活動

なぜ特殊な環境を有する施設に注力するのか

当社はビルメンテナンス業界に所属していますが、その中で、設備管理の分野に特化しています。

 

当社が属するビルメンテナンス業界は、2023年データで市場規模は4.8兆円と推計されますが、そのうち、約6割が「一般清掃」、約2割が「保安警備他」、そして「設備管理」が約2割を占めていると推計されます。

  • 公益社団法人全国ビルメンテナンス協会(JBMA)による2020年度調査等の結果に基づく。

設備管理の中でも、私たちが注力しているのが病院や製造工場等の「特殊な環境を有する施設」です。これらの施設では、例えば「手術室や精密機器工場での一定の温湿度管理・高い清浄度維持」のような厳格な空気環境の管理が求められます。

 

こうした領域は、高い専門性と即応力が求められるため、他社にとって参入障壁が高く、私たちのような専門技術・ノウハウを有する企業が選ばれています。

 

また、病院や製造工場等の「特殊な環境を有する施設」は設備のトラブルが生命や製造ライン停止に関わるため、継続的な契約・定期的なメンテナンスが重要視され、安定した受注につながっています。

 

当社は売上高の7割以上が「特殊な環境を有する施設」を占めており、お客様との信頼に基づいた長期的な関係が築かれています。

ビルメンテナンス業界における設備管理の分野に特化
特殊な環境を有する施設に傾注する理由

大規模病院での圧倒的シェア

特殊な環境を有する施設における長年の実績を活かし、当社は600床以上の大規模病院において、病床数ベースで約11.4%のシェアを獲得しています。

この実績は、施設の安定稼働・省エネ化・設備稼働率の最適化といった多面的な貢献によるものです。 

600床以上の病院における受託割合
  • 受託割合は厚生労働省「医療施設動態調査」を用いて算出。
600床以上の病院における受託割合推移(%)

数字でみる他社との違い

ベンダーシェア1位の独立系企業

私たちは独立系メンテナンス企業として、空調施工エンジニアリングおよび空調保守・メンテナンス業界においてベンダーシェア1位(2023年実績 / フロー市場)を獲得。特定のメーカーに依存せず、あらゆる機器に対応できるメーカーフリーの強みを活かしています。

  • ベンダーとは「販売業者」「売り手」を意味し、製品やサービスをユーザーへ販売する事業者のことです。 基本的に製品の開発や製造は自社で行わず、製造元(メーカー)と契約を結び、自社の顧客に対して販売します。
ベンダーシェア

出典:㈱富士経済「HVAC機器・関連ビジネス市場の全容 2024」空調・熱源ビジネス業態別市場:メンテナンス会社 ベンダーシェア(2023年実績 / フロー市場)

財務指標でも裏付けられる競争力

  1. 安定的に成長を続ける事業基盤と市場評価:売上高および時価総額はともに着実な拡大を続けており、今後の持続的な成長を支える盤石な事業基盤を確立しています。
  2. 高水準の収益力:営業利益率「6.5%」を確保し、他社を凌ぐ高い採算性を実現しています。
  3. 優れた資本効率:ROE 12.5%を達成し、株主資本を効率的に活用した利益創出を行っています。

 

当社は、これらの「高収益・高効率な経営基盤」を最大限に活かし、今後も安定的かつ持続的な事業成長と、株主の皆様への積極的な利益還元を両立してまいります。

同業他社との業績比較

当社

A社

B社

C社

時価総額(億円)

542

117

96

344

売上高(億円)

644

206

280

625

営業利益(億円)

41

10

11

31

営業利益率(%)

6.5

4.9

4.1

5.0

ROE(%)

12.5

15.3

9.7

9.3

  • 各社のROE・売上高・営業利益・営業利益率は2025年3月期実績(A社は2025年5月期実績)。
  • 各社の時価総額は2026年2月12日終値、2025年3月期末(A社は2025年5月期末)発行済株式数(自己株式を含む)を用いて算出。

豊富な若い人材×高水準の給与体系

高齢化が課題となっているメンテナンス業界において、当社の平均年齢は40.3歳と、主要な同業他社と比較しても若い水準を保っています。また、平均年間給与は658万円に達し、同業他社の平均を大きく上回る高水準を実現しています。

 

高度な専門技術が要求される分野だからこそ、充実した研修による「人財育成」と、モチベーションを高める「待遇の充実」を両立。人的資本への積極的な投資が、当社の持続的な成長と高いサービス品質の源泉となっています。

同業他社との従業員情報比較

当社

A社

B社

C社

平均年齢(歳)

40.3

39.3

50.0

42.6

平均年間給与(万円)

658

562

442

725

  • 各社の平均年齢・平均年間給与は2025年3月期実績(A社は2025年5月期実績)。

強固な経営基盤と成長性に対し、市場評価の更なる向上を目指す

現在の当社の株価指標は、PER 14.78倍、PBR 2.03倍となっております。 業界トップクラスの営業利益率(6.5%)や二桁台のROE(12.5%)といった高い収益性を実現している一方で、この「実力値」と「市場評価」の間には、依然として埋めるべきギャップ(評価向上余地)が存在すると認識しております。

 

このギャップは、当社の成長ストーリーや人的資本経営の強みを、資本市場の皆様へ十分に浸透させきれていない「当社の課題」であると真摯に受け止めています。 特に、業界平均より若い組織(平均40.3歳)と高水準の給与がもたらす「持続的な成長力」について、対話を深めていく必要があります。

 

今後は、付加価値創出力の更なる向上はもとより、皆様との対話(IR活動)を一層強化することで、市場からの期待値を高め、企業価値の最大化を実現してまいります。

同業他社との株価指標比較

当社

A社

B社

C社

PER(倍)

14.78

16.16

9.66

16.95

PBR(倍)

2.03

2.38

0.99

1.10

  • 指標は2026年2月12日終値、EPSは2026年3月期予想(A社は2026年5月期予想)、BPSは2025年3月期実績(A社は2025年5月期実績)を用いて算出。