放射線量測定サービス(ドーズコレクタ)に使用する線量計の変更について

お客様 各位

 

 平素は、弊社の放射線量測定サービスをご利用戴き、誠に有り難うございます。
 この度、弊社測定設備の更新等に伴い、測定器を変更させていただく事になりましたので、変更点等について、ご案内申し上げます。
 お客様におかれましては、ご迷惑をおかけしますが、社会情勢などを踏まえ、変更はやむなく、何卒ご理解の程、お願い申し上げます。

 

 

1.変更事由

  • 測定装置の老朽化の進行及び、現行TLDの確保が難しい状況になりつつある事
     現行サービスに使用しているTLD測定装置及び、線量計は年々値上がりを続け、当初の4倍以上の値段となっており、TLD素子の確保が難しい状況が継続している事に加え、測定装置自体の老朽化も進み、大規模修理等で対応を行っている現状です。このままでは、測定サービスを維持する事が難しく、線量計を含めた測定システム自体を変更する事で、お客様にご迷惑をお掛けしない形で測定サービスを継続することとしました。

 

  • 信頼性の確保

     2011年の福島原発事故を受けたIAEAによる査察などにより、今後「信頼性を確保した測定」が放射線予防規程ガイドライン等で、より重要視される状況になっています。現状のTLDによる測定サービスにおいてもISO9001を取得するなどで必要な精度を維持していますが、今後より高度な要求も予想されるため、弊社ではISO17025規格*(計量所認定)に準じた信頼性の確保を、新しい線量計システムで構築する予定です。

    ※現状では積算線量計による環境放射線量測定の認定制度、機関が無く、認定を受けることはできません。

 

 

2.線量計等の変更内容

  • 線量計がTLD(熱ルミネッセンス線量計)から、OSL線量計(光刺激ルミネッセンス)*に変更になります。

    ※OSLは世界的に使用実績が非常に多く信頼性の高い線量計です。

 

  • 測定精度、検出感度等の性能は、同等です。

 

  • 設置はマジックテープによる方法で、変更は有りません。

    マジックテープの位置、間隔は変更無く、既存位置に設置できます。屋外用のパックは変更ありません。

 

  • 弊社では環境用に適したX線照射や日射テスト等を行い、環境用に特化した性能を確保しています。

 

  • 報告書様式が若干変更となり、ISO規格等に準じて、ポイント図などのページ配置等も変更となります。

 

 

 

 

3.変更時期

  • 2023年4月からの契約実施分より

 

 

以上、よろしくお願い申し上げます。

 

 

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